インドネシアのラマダンとレバランについて解説

基本情報

イスラム教は中東発祥の宗教ですが、世界最大のイスラム教徒を抱える国はここインドネシアです。人口約2億5千万人の内87.2%、約2.2億人のムスリム(イスラム教徒)が生活しています。

インドネシアのラマダンとレバラン

イスラム教徒にとって1年で一番おめでたい日はレバランでインドネシアやマレーシアではハリラヤと呼ばれています(hari=日、raya=偉大な)。ぼくら日本人にとってのハリラヤは正月、中華系の人にとってのハリラヤは中国正月。レバランはムスリムの人にとってそんな位置づけの日です。レバランの前に約1か月の断食月があり太陽が出ている間の時間断食を行います。この時期をラマダンと言います。

宗教的にもイベント的にもとても大切な1か月でムスリムの人はこの時期を心待ちにしています。

ラマダンの時期

イスラム暦(ヒジュラ暦)の9月が断食付きのラマダンとなり、毎年日にちが変わります。これはイスラム暦が月の満ち欠けに基づいた太陰暦の為、1年は354日。毎年11日ほど早くなります。とは言え普段は世界基準のグレゴリオ暦を使用しており、イスラム系のイベントの日を見るのにイスラム暦が使用されます。

2019年、2020年ラマダンとレバランの日にち

  • 2019年 ラマダン5月5日日没~6月4日日没  レバラン6月5、6日
  • 2020年 ラマダン4月23日日没~5月23日日没 レバラン5月24、25日

ラマダンとレバランの実際の日にちはイスラムの各地域の指導者が肉眼で新月を確認して宣言、確定となります。

ラマダン中の禁止事項

イスラム教の人にとってラマダンの時期は神聖な時期でありこの時期の禁止事項がいくつかあります。とくに有名なのは断食をするというものですね。ラマダン期間中の日の出から日没までの時間は断食となります。 食べることだけでなく、飲むこともできません。飲食店は小さな屋台などは期間中休むところもあるし、開けているところも布やシェードなどでおおい、外から見えないようにします。

  • 飲食
  • 喫煙
  • 性交
  • けんか

以上がざっくりラマダン期間中日の出から日没までの禁止事項となります。ただ生理中の女性は断食はしてはいけません。ほか幼児、老人、病気の人、体を酷使する仕事の人(肉体労働者や、スポーツ選手など)は断食をしなくても大丈夫です。特に調子の悪い時などは断食をやめ他の日に再度行う等調節をしたりしています。

インドネシアのラマダン、レバランに関する挨拶

  • Selamat berpuasa /スラマッ ブルプアサ:ラマダンに入ったときに使います。
  • Selamat (ber)buka puasa/スラマッ(ブル)ブカプアサ:ラマダン期間中毎日夕方断食明けに使います。
  • Selamat hari raya /スラマッ ハリラヤ:ラマダンが終わりレバランに入ったときに使います。
  • Selamat Idul fitri/スラマッ イドゥール フィットリ:Selamat hari rayaと同じ意味。ラマダンが終わりレバランに入ったときに使います。
  • Selamat hari raya idul fitri, mohon maaf lahir batin/ スラマッ ハリラヤ イドゥール フィットリ、モホン マアフ ラヒール バティン:レバランに入ったときに使うあいさつで基本上の2つと同じですがより丁寧です。ぼくの場合はメッセージやメールではこっちを使い、直接言う時は簡単な上の2つを使っています。ちょっと長い文章ですが最後にyaを付けてフレンドリーな感じを出しても大丈夫です。

インドネシアラマダン期間中の1日

日の出前

ラマダンの1日は早朝2時に始まります。早朝というより丑三つ時ですが(笑)町をドラムを持った子供たちが大きな音をたてながら練り歩きます。これは朝食の時間を知らせる意味があります。ラマダン期間中は太陽が出ている間は何も口にできないので太陽が出る前に早起きしご飯を食べます(sahur/サフールと言います)

日没前

ジャカルタでは日没は6時前頃なのですが、3時くらいには路上に断食明けに食べるものが売り出されます。断食明けにガッツリ食べると体に負担がかかるので軽食が人気です。kolak/コーラックという甘い汁にバナナやウビの団子が入った生暖かい食べ物が定番です。ほかにもsop buah/ソプブアもよく見かけます。直訳するとフルーツスープ。甘い汁にフルーツが入っておりあんみつのような感じです。揚げ物なんかも多いですね。

5時頃にモールのフードコートなどに行くと既にたくさんの人であふれかえっており、料理を注文し始めます。もちろん日没まで食べてはいけないので、出てきた料理を前に日没を待ち断食が明けてから食べ始めます。

インドネシアのレバラン休暇

レバランは一年で最もおめでたい日です。インドネシアのボーナス(THR/Tunjangan Hari Raya=レバラン手当)は年に一回この時期に合わせて支払われます。またほとんどのインドネシア人が実家に帰省したりするため1週間から10日ほどの休みとなる会社がほとんどです。

レバランの前は帰省時に着ていく服を買うため、ブロックMスクエアなどのローカルモールはとてもにぎわいます。

ラマダン、レバランの時期に気を付けること

レバラン休暇に合わせてたくさんの人が帰省の為インドネシア国内を移動します。そのため交通機関が混雑します。インドネシア国内を移動するのであれば早めに手配しましょう。また特にジャカルタでは渋滞が一層ひどくなり運転が荒くなる傾向があるため交通事故等にも注意しましょう。

ぼくは経験ないのですが、この時期インドネシア人は帰省や、帰省時の服などを買うため一年で一番お金を必要とする時期です。そのためお役所関係で賄賂が増えるという話を聞きます。スリひったくりや、普段の買い物もぼったくりやお釣りごまかされてないか普段に増して確認しましょう。

インドネシア大使館からもラマダンに関して注意事項のお知らせが出ています。読んでおくといいでしょう。

在インドネシア大使館からのお知らせ

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